ホームボタンが初めて削除されたモデル、iPhoneX。2022年6月時点でホームボタンが廃止されたiPhoneのモデルが複数発売されています。この記事では、iPhoneX以降のホームボタンが削除されたiPhoneモデルの比較を行います。
Contents
iPhoneXシリーズからホームボタンが削除された
これまでのiPhoneには、ホームボタンが設置されており、画面も4.7インチでした。iPhone発売10周年を記念して作られたiPhoneXシリーズからホームボタンが削除され、大画面のiPhoneが一般的になっていきます。
iPhone X以降のiPhoneシリーズ
iPhone X以降のiPhoneシリーズは、顔認証で画面のロックを解除して使うよう設計されており、画面が大きいことが特徴です。iPhone Xから2022年6月時点で最新のiPhone 13シリーズまでのiPhoneは以下の種類が発売されています。
- iPhone X
- iPhone XS
- iPhone XS Max
- iPhone XR
- iPhone 11
- iPhone 11 Pro
- iPhone 11 Pro Max
- iPhone 12
- iPhone 12 mini
- iPhone 12 Pro
- iPhone 12 Pro Max
- iPhone 13
- iPhone 13 mini
- iPhone 13 Pro
- iPhone 13 Pro Max
このほかに、iPhone SE (第二世代)iPhone SE (第三世代)が発売されていますが、これらのiPhoneはiPhone8の筐体を使っているため、ホームボタンが存在します。
iPhone X、iPhoneXSは筐体がほぼ同じ
以下の画像は、iPhoneXとiPhoneXSの画像です。
諸般の都合で、ゴールドのiPhoneXSが小さく見えますが、実際にはほぼ同じサイズです。iPhoneケースを付けるとカメラの位置がずれていることがわかり、iPhoneXとiPhoneXSは同じ筐体ではないのですが、見た目がとてもよく似ています。iPhoneXはシルバー・スペースグレイの2色ですが、iPhoneXSにはゴールドが追加されました。
iPhone XR、iPhone 11、iPhone 12、iPhone 13はすべて筐体が異なる
iPhoneXR~iPhone13シリーズはすべて筐体が異なります。iPhoneXR、iPhone11は本体のサイズも大きく、ディスプレイサイズが6.1です(iPhoneX・XSは5.8インチ)。iPhone12、13シリーズは丸みがなくなり、四角いデザインのiPhoneとなっています。画面のサイズは、iPhoneXR~iPhone13シリーズまですべて6.1インチです。
iPhone12シリーズから筐体に変化が
iPhone12シリーズでは、筐体に大きな変化が起こります。本体が四角くなります。これまでのiPhoneは本体が丸く作られていましたが、持ちやすさや軽量化などの観点から本体が四角く、角ばった印象の筐体に変更されます。
これにより、iPhone11ではサイズが「150.9 mm×75.7 mm×8.3 mm」、重さが「194g」で、ディスプレイが「6.1インチ」だったのに対して、iPhone12ではサイズが「146.7 mm×71.5 mm×7.4 mm」と小型化され、重量も「162g」と軽量化されたにもかかわらず、ディスプレイサイズがiPhone11シリーズと同じ「6.1インチ」という状態を実現しています。
ガラスが背面のため、ワイヤレス充電に対応している
iPhoneX以降のiPhoneシリーズはすべて背面にガラスが使用されています。この関係でiPhone背面に埋め込まれたコイルとワイヤレス充電器で「置くだけ充電」が可能になります。
各シリーズApple Watchでマスクをしていても画面ロック解除が可能
iPhoneX以降のiPhoneシリーズは、ホームボタンが削除されたことにより、指紋認証ではなくFaceID(顔認証)によって画面のロック解除を行います。この関係で、マスクをしているとパスコードを入力しなければ画面のロックを解除することができません。しかし、iOSのアップデートによってApple Watchを身に着けている状態であればFaceIDによる画面ロックを解除することができます。詳細は下記リンクのApple公式サイトを参照してください。
マスクやサングラスの着用時に Apple Watch で iPhone のロックを解除する – Apple
5G対応はiPhone12シリーズから
5G通信に対応しているのはiPhone12シリーズからです。iPhoneSEでは第三世代から対応しています。
各シリーズの違いまとめ
iPhoneX以降のiPhoneシリーズの違いをまとめました。
シリーズ | X | XS | XR | 11 | 12 | 13 |
色 | シルバー・スペースグレイ | シルバー・スペースグレイ・ゴールド | ブルー・ホワイト・ブラック・イエロー・コーラル・レッド | パープル・イエロー・グリーン・ブラック・ホワイト・レッド | パープル・ブルー・グリーン・レッド・ホワイト・ブラック | グリーン・ピンク・ブルー・ミッドナイト・スターライト・レッド |
サイズ | 143.6 mm 70.9 mm 7.7 mm | 143.6 mm 70.9 mm 7.7 mm | 150.9 mm 75.7 mm 8.3 mm | 150.9 mm 75.7 mm 8.3 mm | 146.7 mm 71.5 mm 7.4 mm | 146.7 mm 71.5 mm 7.65 mm |
画面 | 5.8インチ | 5.8インチ | 6.1インチ | 6.1インチ | 6.1インチ | 6.1インチ |
重量 | 174g | 177g | 194g | 194g | 162g | 173g |
5G対応 | 4Gまで | 4Gまで | 4Gまで | 4Gまで | 5G対応 | 5G対応 |
コア数 | 2つの高性能コアと4つの高効率コアを搭載した6コアCPU 3コアGPU 2コアNeural Engine | 2つの高性能コアと4つの高効率コアを搭載した6コアCPU 4コアGPU 8コアNeural Engine | 2つの高性能コアと4つの高効率コアを搭載した6コアCPU 4コアGPU 8コアNeural Engine | 2つの高性能コアと4つの高効率コアを搭載した6コアCPU 4コアGPU 8コアNeural Engine | 2つの高性能コアと4つの高効率コアを搭載した6コアCPU 4コアGPU 16コアNeural Engine | 2つの高性能コアと4つの高効率コアを搭載した新しい6コアCPU 新しい4コアGPU 新しい16コアNeural Engine |
CPU | A11 | A12 | A12 | A13 | A14 | A15 |
バッテリー時間 | 最大13時間のビデオ再生 | 最大14時間のビデオ再生 | 最大16時間のビデオ再生 | 最大17時間のビデオ再生 | 最大17時間のビデオ再生 | 最大19時間のビデオ再生 |
各iPhoneシリーズの比較は下記のApple公式サイトを参照。
最適なiPhoneシリーズの選び方
指紋認証などが可能なホームボタンが削除されたiPhoneシリーズの選び方をまとめました。iPhoneシリーズを選ぶ際は以下の点に留意します。
- 価格
- カメラの性能
- 重量・大きさ
- バッテリーの持ち時間
新しいモデルのiPhoneが発売されるごとに旧型のiPhoneが安くなることから、iPhoneX以降のiPhoneシリーズを次のように分類することができます。
- エントリーモデルとしておすすめのiPhoneX・XS
- ミドルレンジモデルとしておすすめのiPhoneXR・11
- ハイエンドモデルとしておすすめのiPhone12・13
エントリーモデルとしておすすめのiPhoneX・XS
iPhoneXは2019年に発売したモデルのため旧型と考えられがちですが、エントリーモデルのiPhoneとして十分な性能を持っています。
価格に関してもiPhoneXは発売当初は10万円を超える価格でしたが、今では5万円ほどで購入が可能になっています。
※2022年7月8日時点で¥44,800~購入が可能
大きくて重いがバッテリー持ちがよいXR・11
iPhoneXR、11シリーズは、iPhoneXなどのシリーズと比較すると比較的大きくて重い傾向にありますが、その分搭載しているバッテリーの容量も大きいため、大きくて重い代わりにバッテリー持ちがよくなっています。
ミドル価格に似合った性能のiPhoneだと言えます。
高価で軽量・高性能の12・13
2022年6月時点で最新のiPhoneシリーズである、12・13シリーズは高価なハイエンドモデルのiPhoneと位置付けることができるでしょう。最新の高性能CPUが搭載されていることにより、処理能力に優れることもさることながら、省電力性にも優れることからバッテリー持ちもよいiPhoneです。
ファッションとしてのiPhoneの選び方
iPhoneは性能もさることながら、ファッション性にも優れたスマートフォンです。例えば、ゴールドのApple Watchを身に着けていて、ゴールドのiPhoneを持ちたい場合にはゴールドカラーが容易されているモデルのiPhoneを購入する、といったiPhoneの選び方もあります。
まとめ
iPhoneX以降のiPhoneシリーズの性能などを比較しました。発売当初はカラーの少なかったシリーズですが、最新の13シリーズでは6色から選べるなど、カラーも充実しつつあります。最新のモデルでは省電力性が向上していることからもバッテリー持ちが向上しています。スマホでゲームを長時間やったり、YouTube動画を長時間視聴する場合には最新のモデルを購入するのがおすすめです。