iPhoneSE第2世代とiPhoneSE第3世代の比較をまとめました。
Contents
iPhoneSE第2世代とは(概要)
iPhoneSE第2世代は、ホームボタンが搭載されている最後のナンバリングiPhoneシリーズであるiPhone8の筐体から開発された廉価版iPhoneです。外装は旧型のiPhone8を元にしていますが、CPUなどのチップは最新のものを搭載しています。
iPhoneSE第3世代とは(概要)
iPhoneSE第3世代は、iPhoneSE第2世代同様、iPhone8をモデルとして開発された廉価版iPhoneシリーズです。CPUチップがiPhoneSE第2世代より新しいものが搭載されています。これにより、単純に処理能力が向上しただけでなく、バッテリーの持ち時間も向上しました。また、5G対応になったことやカメラ性能の向上など、細かい変化が見られます。
iPhoneSE第2世代と第3世代の違い
Apple公式サイトを参考に、iPhoneSE第2世代とiPhoneSE第3世代の違いをまとめました。下記の表でまとめている情報は、iPhoneSE第2世代と第3世代で異なっている部分のみです。ディスプレイや大きさ、耐水性など、記載のない情報に関しては第2世代と第3世代ともに同じスペックになっています。
iPhoneSE 第2世代 | iPhoneSE 第3世代 | |
発売日 | 2020年4月 | 2022年3月 |
通信 | 4G対応 | 4G・5G対応 |
SIM対応 | デュアルSIM(nano-SIMとeSIM) | デュアルSIM(nano-SIMとeSIM) デュアルeSIMに対応 |
CPU | A13 Bionic | A15 Bionic |
コア数 | 2つの高性能コアと4つの高効率コアを搭載した6コアCPU 4コアGPU 8コアNeural Engine | 2つの高性能コアと4つの高効率コアを搭載した新しい6コアCPU 新しい4コアGPU 新しい16コアNeural Engine |
ストレージ | 64GB, 128GB | 64GB, 128GB, 256GB |
バッテリー | 最大13時間のビデオ再生 | 最大15時間のビデオ再生 |
重量 | 148g | 144g |
カメラの機能 | – | 第二世代より向上している |
カラー | ブラック、ホワイト、レッド | ミッドナイト、スターライト、レッド |
第2世代と第3世代で共通する部分
第2世代と第3世代で共通する部分をまとめました。
iPhoneSE 第2世代 | iPhoneSE 第3世代 | |
ディスプレイサイズ | 4.7インチ | 4.7インチ |
ディスプレイの明るさ | 最大輝度625ニト | 最大輝度625ニト |
サイズ | 138.4 mm 67.3 mm 7.3 mm | 138.4 mm 67.3 mm 7.3 mm |
搭載カメラ | 広角カメラ | 広角カメラ |
耐水性 | 水深1メートルで最大30分間の耐水性能 | 水深1メートルで最大30分間の耐水性能 |
筐体 | ガラスの前面と背面 航空宇宙産業レベルのアルミニウム | ガラスの前面と背面 航空宇宙産業レベルのアルミニウム |
第2世代 VS 第3世代、どちらがおすすめか
iPhoneSE第2世代と第3世代を比べた際に、ホームボタンがあるということや、同じ画面サイズ、ほぼ同じ重量ということで使用感はどちらも基本的には変わらないと言える。第2世代と第3世代の最も大きな違いは、CPUがA13 BionicからA15 Bionicへアップデートされたことと、ストレージ容量に512GBが追加されたことだ。
第2世代と第3世代のどちらを購入するかは、以下の基準が参考になる。
- 第2世代と第3世代の価格
- A13 Bionic と A15 Bionicの性能差
- バッテリー持ち
- 512GBの容量が必要か
第2世代と第3世代の価格差
iPhoneSE第2世代は、64GBのストレージで49,800円から発売され、iPhoneSE第3世代は64GBのストレージで57,800円から発売された。この記事を作成している2022年6月時点で、iPhoneSE第2世代が発売してから2年ほど経過しているので、iPhoneSE第2世代の価格は当時よりも安くなっている。
AmazonでiPhoneSE第2世代の価格を確認すると、2022年6月29日の今日は32,800円で購入することができる。
iPhone SE 第2世代 (amazon.co.jp)
対するiPhoneSE第3世代の価格は、57,800円のままである。
iPhone SE 第3世代 (amazon.co.jp)
この価格差に似合うだけのものがiPhoneSE第3世代にあると感じればiPhoneSE第3世代の購入をおすすめする。
A13 Bionic とA15 Bionicの性能差
CPUの性能差はベンチマークを確認する。シングルコアの性能差を確認すると、A15を100%とした場合、A13の性能は77%のほどになっている。これがどれほどの差なのか明確に何かに例えることはできないが、数値を見る限りA15 Bionicチップの性能がそれなりにすぐれているということがわかる。
CPUの性能差からくる違い
CPUの性能は、以下のことに影響を与える。
- バッテリーの持ち時間
- 遊べるゲームアプリなどの種類
よほどゲームをプレイするわけでなければ、多くの人に影響するのはバッテリーの持ち時間だ。
A13とA15のGPU性能差
A13 Bionic とA15 BionicのGPUの性能差は、CPUの性能差よりも大きい。
特にiPhoneSEでゲームアプリをプレイする場合は、GPUに影響されることがあるので、A15 Bionicが搭載されているiPhoneSE第3世代がおすすめだ。
バッテリーの持ち時間
Appleは公式でiPhoneSE第2世代とiPhoneSE第3世代のバッテリーの持ちの目安を公開している。
iPhone SE 第2世代 | iPhone SE 第3世代 | |
バッテリー持ち | 最大13時間のビデオ再生 | 最大15時間のビデオ再生 |
単純計算で、15時間/13時間≒1.15となり、およそ15%バッテリーの持ち時間が向上している計算になる。
512GBのストレージが必要か
iPhoneSE第3世代を選ぶメリットの一つに、512GBのストレージが必要であるか否かということが関係する。一般的にiPhoneのデータ容量が足りなくなるケースは次のような場合だ。
- 動画を大量に保存している
- 高画質な画像を大量に保存している
- データ容量が多いゲームアプリで遊んでいる
- 他
iPhoneSEでゲームを遊んだり、動画を大量に保存するといった使い方をする場合にはiPhoneSE第3世代の購入をおすすめしたい。
まとめ
iPhoneSE第2世代とiPhoneSE第3世代の違いをまとめました。iPhoneSE第3世代は価格がiPhoneSE第2世代より高価ですが、A15 Bionicが搭載されていてバッテリー持ちが長いこと、512GBのストレージを選ぶことが可能などといったメリットがあります。iPhoneSE第2世代でもエントリーモデルとしては十分な性能ですが、iPhoneSE第3世代はiPhoneSE第2世代より優れた性能をしているため、ゲームアプリで遊んだりする場合や、動画を大量にiPhoneSEに保存する場合はiPhoneSE第3世代がおすすめです。