レンタルサーバーが検索順位に与える影響についてまとめました。
目次
SEO対策とは
SEO対策とは、サイトやページの構造を検索エンジンに最適な状態にし、サイトの検索結果の順位を上位表示させるよう対策することです。
SEOについての詳細
ページの表示速度
GoogleはGoogleが掲げる10の事実というページで次のことを明記しています。
3. 遅いより速いほうがいい。
Google は、ユーザーの貴重な時間を無駄にせず、必要とする情報をウェブ検索で瞬時に提供したいと考えています。自社のウェブサイトにユーザーが留まる時間をできるだけ短くすることを目標にしている会社は、世界中でもおそらく Google だけでしょう。Google は、Google のサイトのページから余計なビットやバイトを削ぎ落とし、サーバー環境の効率を向上させることで、自己の持つスピード記録を何度も塗り替えてきました。検索結果の平均応答時間は 1 秒足らずです。Google が新しいサービスをリリースするときには、常にスピードを念頭に置いています。モバイルアプリをリリースするときも、新時代のウェブにふさわしい高速ブラウザの Google Chrome をリリースするときも同じです。今後も、さらなるスピードアップを目指して努力を続けていきます。
Googleが掲げる10の事実
基本的に、ウェブサイトの表示速度が早ければ早いほどユーザーにとってメリットとなり、表示速度が遅ければ遅いほどデメリットになります。Googleによると表示速度が、1秒から3秒に増えると32%の人がすぐにウェブページの閲覧をやめてしまいます。読者に快適にコンテンツを楽しんでもらうためにも、ページの表示速度はなるべく早い状態を維持しましょう。
ページの表示速度に影響を与える要素
ページの表示速度は、レンタルサーバーの質やインターネット回線のみならず、次の要素も影響します。
- ウェブページのデータ容量(画像の枚数など)
- ページを読み込んているパソコンやスマホのスペック
- ページを読み込んているパソコンやスマホなどの状態(ほかの処理をしているかどうか)
レンタルサーバーの性能
それでは、表示速度を高速にするために、考慮すべきレンタルサーバーの性能について紹介します。レンタルサーバーのスペックは次の項目を確認します。レンタルサーバーのスペックはレンタルサーバーを提供している会社のホームページを閲覧しましょう。
- CPU
- メモリ
- ディスク構成(ストレージ)
- RAID構成
- 転送量
- サーバーのOS
- インターネット回線
- サーバーの場所
- サーバーの状態
CPU
CPUとは、Central Processing Unitの略語で、パソコンの計算処理を担う半導体チップです。レンタルサーバー会社のホームページからCPUの性能を確認しましょう。CPUの性能は、「ベンチマーク」を調べることで確認できます。特にCPUについての詳細な言及がなく、Xeonが使われている状態であればCPUに問題はありません。Xeonは、サーバー向けのCPUです。
メモリ
メモリは、CPU上で処理可能なデータ容量です。メモリの値が大きければ大きいほど一度に処理できる情報量が増えます。なるべくメモリの大きいサーバーを使用することがページの表示速度を高めます。
ディスク構成(ストレージ)
ストレージは、ウェブページのデータを保存している部品です。HDDとSSDの2種類が存在し、SSDはデータの読み込みが高速なのに対し、HDDはSSDに比べて読み込み速度がかなり遅いです。可能な限りSSDが搭載されているサーバーを選びましょう。
RAID構成
RAID構成とは、複数のストレージを組み合わせて使用することです。こうすることで、例えば、二つのストレージを共有して使っていて、片方が故障してもデータを保護することができるなどのメリットがあります。RAID構成によって、性能をストレージの性能を高性能に保つことでページの表示速度を保ちます。
転送量
転送量とは、サーバーにユーザーがアクセスした際にユーザーに送られるデータの総量です。転送量が多いほどページの表示速度が安定します。
サーバーのOS
サーバーは、インターネットに常時接続されたコンピュータであるため、一般消費者向けのパソコン同様、OSがインストールされています。しかし、サーバー用のOSは一般消費者向けのOSとは仕様が大きく異なります。サーバーのOSも、サーバーの処理速度に影響を与え、ページの表示速度に影響します。
インターネット回線
コンテンツの読者がスマホやパソコンをインターネットにつないでいるだけでなく、サーバーの管理会社もコンピュータ(サーバー)をインターネットに接続しています。サーバーとインターネットをつないでいる回線の質もページの表示速度に影響を与えます。
サーバーの場所
読者とサーバーの物理的な距離はページの表示速度に影響を及ぼします。読者とサーバーの距離が近ければ近いほどページの表示速度は高速になります。基本的に、日本国内であれば、北海道から沖縄までそれほど大きな差はないと考えて問題ありません。
サーバーの状態
サーバーの状態は大きく二つに分けられます。一時的なサーバーの状態と、継続的なサーバーの状態です。
一時的なサーバーの状態
アクセス数が一時的に増えているなどなんらかの都合でサーバーに負荷がかかっている場合、ページの表示速度は遅くなります。
継続的なサーバーの状態
共用サーバーなど、閲覧者の多い複数のサイトが一つのサーバーに共存している場合などの条件が重なるとページの表示速度が遅くなります。他のサイトが一つのサーバーに集中していない、専用サーバーを使うことでページの表示速度の低下を避けることができますが、コストが発生します。必要に応じて専用サーバーを検討しましょう。
おすすめのレンタルサーバー
お勧めのレンタルサーバーを紹介します。
レンタルサーバーのシェア
レンタルサーバーのシェアが多ければ多いほど、資金が集まり、高品質なサービスが提供される傾向にあります。
順位 | サーバー名 | シェア |
1 | エックスサーバー | 14.77% |
2 | ロリポップ | 14.11% |
3 | さくらのレンタルサーバ | 13.37% |
4 | コアサーバー | 4.30% |
5 | AWS | 4.05% |
エックスサーバー
国内シェアNo1のレンタルサーバー。サーバーの稼働率も高く安定性の高いレンタルサーバーです。処理速度も申し分ありません。
費用
- 初期費用 3,300円(税込)
- 月額費用 1,320円(税込)~
サーバーのデータ容量
100GB~
ロリポップ
国内シェアNo2のレンタルサーバー。初心者でも操作しやすい管理画面が特徴。WordPressが使えるのはライトプラン(月額220円)から。
費用
- 初期費用 無料
- 月額費用 99円(税込)~
サーバーのデータ容量
30GB~
さくらのレンタルサーバ
国内シェアNo3のレンタルサーバー。価格が安く、初めてサーバーをレンタルする場合におすすめ。WordPressをインストールするには、スタンダードプラン(月額524円)から。
費用
- 初期費用 1048円(税込)
- 月額費用 131円(税込)~
サーバーのデータ容量
10GB
Kinstaは世界で最もWordPressに最適なレンタルサーバー
予算に余裕がある場合や、WordPressで検索結果上位表示を狙う場合は、Kinstaを利用しましょう。KinstaはWordPressでのページ表示速度がとても速いため、SEOで不利になることがありません。Kinstaについての詳細は下記リンクでまとめています。
KinstaでWordPressを始める方法は下記リンクでまとめています。
サーバーを自身(自社)で立ち上げるべきか否か
サーバーを使用してウェブサイトを一般公開する場合、基本的にはレンタルサーバーを使用しましょう。自身もしくは自社でサーバーを管理する必要があるケースは次です。
- アクセス数の多いサイトを管理する場合
- 諸般の都合でサーバーを自社管理したい場合
- セキュリティを意識したい場合
まとめ
サーバーの性能はウェブサイトの表示速度に影響します。ページの表示速度が速いほどサイトの検索順位が上昇します。ページの読み込み速度を早くすることでサイトを検索エンジンに最適な状態にしましょう。