SEOとは、Googleなどの検索エンジンにサイトを最適化させることを言います。モバイルSEOは、モバイル版のサイトデザイン・サイト構造を検索エンジンに最適化させることです。Googleは、2016年からスマートフォン向けのサイトを優先させることを明言しています。
参考:サイトをモバイル フレンドリーにする – Google 検索セントラル
目次
スマホに対応したサイトの定義
Googleが公開しているGoogle検索セントラルブログを参考にすると、スマホに対応したサイトのデザインは次のように定義できます。
- フォントサイズが適切である(16px)こと
- 縦スクロールのみでページが閲覧可能であること
- 画像やテーブルの最大幅が決められていること
- リンク(ボタン)同士が十分に離れていて押しやすいこと
- Flashが使われていないこと
参考:検索ユーザーがモバイル フレンドリー ページを見つけやすくするために – Google検索セントラル ブログ
このようなサイトはモバイルフレンドリーと呼ばれます。
モバイルフレンドリーであるかを確かめる
サイトがモバイルフレンドリーであることを確かめるには、下記リンクにURLを入力して確認します。
モバイル フレンドリー テスト – Google Search Console
モバイルSEO対策をする

モバイルSEO対策は次の手順で行います。
- 上述したテスト用のサイトからモバイルフレンドリーテストを行う
- Google社が提供している資料、「モバイルを設定する – Google検索セントラル」をもとにモバイルSEO対策をする
モバイルSEO対策の詳細については、下記リンクを確認してください。
モバイルSEO対策は、下記リンクを参考に行います。
SEO対策とは、サイトを検索エンジンに最適化させることを指します。SEO対策についての詳細は右記リンク先で紹介しています。SEO対策とは
スマートフォン向けサイト(ページ)の制作
スマートフォン向けページの実装は、下記の3通りです。表にまとめました。
設定 | URLの変更なし | HTMLの変更なし |
レスポンシブ デザイン | 〇 | 〇 |
動的な配信 | 〇 | × |
別々の URL | × | × |
レスポンシブデザインは、表示されているサイトの画面サイズに合わせてデザインが変更されるデザインのことです。レスポンシブデザインで作成されたサイトを、パソコンで閲覧した場合、画面のサイズが大きいためパソコン用のサイトが表示され、スマホで閲覧した場合、画面のサイズが小さいため、スマホ用のサイトが表示されます。Googleは、スマートフォン向けのサイト(ページ)を、このレスポンシブデザインによって実装することを推奨しています。
参考:モバイル SEO の概要 | 検索 | Google Developers、レスポンシブデザイン – Google検索セントラル
動的な配信とは、PHPなどによって表示されたサイトのことを指します。動的な配信では、同じURLにアクセスしても、異なるHTMLが表示されるように設定されているため、見ているデバイスによってHTMLの構造が異なってしまいます。
別々のURLとは、文字通りデバイスごとに別のURL、サイトのデータを用意して、スマートフォン向けのサイトを表示させることです。この方法では、サイトの閲覧者がパソコンなのか、スマホなのか、タブレットなのかといった情報を検出し、適切なURLを表示させます。
レスポンシブデザインの必要性

Googleによると、アメリカ合衆国では、スマートフォンユーザーの94%が地元の情報をスマートフォンで検索しているとのこと。また、モバイル検索の77%は自宅または職場で行われるとのことです。つまり、Googleで検索を行うユーザーがスマートフォンを使っているということが多くいため、サイトをレスポンシブデザインに対応させておくことが必要だと言えます。
参考:ウェブサイトをモバイル フレンドリーにする理由 – Google 検索セントラル
レスポンシブデザインの実装
レスポンシブデザインは、どのツールでサイトを制作するかによって実装方法が異なります。WordPressなどのCMSであれば、管理画面にログインした後、パソコン画面、タブレット画面、スマホ画面を確認しながらデザインすることが可能です。レスポンシブデザインの詳細は、Google検索セントラルを確認しましょう。
参考:レスポンシブ ウェブ デザイン – Google 検索 セントラル
レスポンシブデザインを実装する際に留意したいこと
レスポンシブデザインを実現するために、次のことに留意しましょう。これらの留意点は、Google検索セントラルを参考にしています。
- モバイルユーザーのことを考えてデザインすること
- モバイル用サイトを別のドメイン、サブドメイン、サブディレクトリなどに作成してしまうこと
- 競合のサイトをチェックせず、孤立してデザインすること
参考:初心者が避けたい3つのミス – Google 検索セントラル
ドメインを別のドメインやサブドメインに指定して、モバイル用のサイトを作成してしまうことはあまりないかと思いますが、競合のサイトをチェックせずに作業してしまうことや、パソコンからサイトを制作するという特性上、モバイルユーザーを無視した構造になりがちであるという点には留意しましょう。
レスポンシブデザインのメリット
URLを分けるなど、様々な方法でスマートフォン向けサイトを構築可能ですが、中でもGoogleはレスポンシブデザイン(同一のURLでスマートフォン向けサイトを構築すること)を推奨しています。そんなレスポンシブデザインのメリットを紹介します。
- URLが一つであるため、サイトの共有が容易である。
- Googleの検索エンジンが正確にサイトを認識しやすい。
- モバイルサイトで起こりやすいエラーが起きない。詳細はこちら(よくある誤り- Google検索セントラル)。
- 読み込み時間の短縮が可能
- Googlebotがクローリングしやすくなる

モバイルファーストインデックス(MFI)

Googleは、モバイルデバイス向けに構築されたサイトを優先することを明記しています。以下はGoogle検索セントラルからの引用です。
モバイル ファースト インデックス登録とは、Google のインデックス登録とランキングで、モバイル版のコンテンツを優先的に使用することです。
モバイル ファースト インデックス登録に関するおすすめの方法 – Google検索セントラル
このように、モバイルデバイスから閲覧したデザインをGoogleが優先していることから、レスポンシブデザインの重要性は高まっていると言えます。上述している資料を参考に、サイトのデザインをモバイルデバイスに対応させましょう。
なぜモバイル対応デザインが重要なのか
先述しているように、自宅や職場など、本来パソコンでGoogleが使われると考えられる場所からもモバイルデバイスが使われていることが確認できます。従来のGoogleはパソコン用に表示されるコンテンツのみから検索順位を決めていましたが、このようなスマートフォンの普及率を考慮してスマートフォンから見た際のコンテンツ内容を優先的に判断し、検索順位を決めるようにアップデートを行いました。そのため、モバイル端末に対応したデザインは重要になっています。
スマートフォンに最適化されていないデザインのサイトは、ユーザーにとっての利便性を損ねるため、スマートフォンから見て使いやすいデザインのサイトを構築しましょう。
まとめ
モバイルSEOについて紹介しました。サイトをレスポンシブデザインにすることで、サイトの検索順位を向上させましょう。