例えばgoogle.comすでにGoogle社が取得しているドメインですが、もしgoogle.infoのようなドメインであれば取得できる可能性があります。このように、すでに「.com」で取得されているドメインの代わりになるドメインを取得する方法とその注意点などをまとめました。
目次
取得済みの.comドメインの種類
すでに取得されている.comドメインには次の種類があります。
- すでに.comが取得されていて、そのドメイン上でサイトが運営されている
- 一度.comドメインを取得したが、その後不要になったため、放置されている
- 一度.comドメインが取得され、その後誰も契約者が現れていない
.comドメインがすでに取得されている際に、1.のケースでは代わりとなるドメインを取得することは控えましょう。理由としては、Googleの検索結果で他社と名称がかぶるなどして検索されにくくなることや、他社の商標権を侵害するなどのおそれがあるためです。2.、3.のケースでは、取得したいドメインが取得できないケースであるため、代替となる.netドメインや.infoドメインなどの取得を検討していきます。
取得済みの.comドメインの確認
取得予定のドメインがすでに取得されているかどうかは以下の手順で行います。
- お名前.comなどのレジストラで取得予定のドメインを検索し、取得可能かどうかを確かめる
- 取得予定のドメインをGoogleで検索して上位表示されるか確認する、もしくはドメインを直接ブラウザに入力して確認する
ブログの運営
ブログの運営で取得予定の.comドメインが取得できない場合は、以下のドメインの取得を検討します。
- .jpドメイン
- .netドメイン
- .siteドメイン
- .infoドメイン
- .blogドメイン
- 日本語ドメイン
これらのドメインも取得済みの場合は、そもそもブログに用いるドメインの文字列の変更を検討しましょう。また、すでに取得済みのドメイン上にサイトが作られていて、Googleの検索結果でサイトが上位表示される場合、商標権を侵害するなどの実害が発生する可能性があるため注意しましょう。
-(ハイフン)を付ける
例えば、「personal-computer.com」などのように単語の間にハイフンを挿入し、ドメインを取得することも可能です。この場合、ドメインに挿入されたハイフンはGoogleの検索エンジンに「空白」として認識され、SEOに大きな影響を与えることもありません。
ただし、ドメインはGoogleの検索結果に表示されるため、「-(ハイフン)」が挿入されることによってURLが見やすくなることもあり、URLが見やすいことによってページのクリック率が上昇し、SEO上プラスに働くこともあります。
コーポレートサイト(企業のホームページ)
コーポレートサイトですでに.comドメインが取得されている場合、以下のドメインの取得を検討します。
- .co.jpドメインの使用
- .bizドメインの使用
- .jpドメインの使用
これらのドメインの中でも.co.jpドメインは日本法人のみが取得可能なドメインであるため、他社とかぶりにくいためおすすめです。ドメインはメールアドレスにも使用可能で、.co.jpドメインのメールアドレスはクライアントからの信頼も得やすく、日本法人がホームページを開設する場合は.co.jpドメインを使用しましょう。
なお、.jpドメインは日本国内のサイトであるとGoogleが認識するドメインです。海外の読者に向けた情報発信も検討している場合は、.bizなどのドメインを.comに代替します。
ブログの運営同様、他社の商標権を侵害するなどの実害が発生するようなことは避けてください。
.com以外のドメインを代替ドメインとして使う際の注意点
.comがすでに取得されていて、.netドメインなどを使用する場合の注意点は以下です。
- 競合他社と同一ドメインになっていないか(例:google.comがすでにあるのにgoogle.netを取得してしまう)
- すでに取得されているドメインもしくは類似のドメインが検索結果で上位表示されないか
- .jpドメインは日本国内にのみSEOに強く、海外への情報発信用のドメインとしては向いていない
- 一部のドメインはSEOに弱い可能性がある
- 日本語ドメインは特異なドメインであるため、特性を理解しておく必要がある
可能な限り、.comで取得可能な文字列を独自ドメインとして取得しましょう。.comドメインは海外での情報発信にも向いており、将来海外展開も見据えてサイトを構築する場合にお勧めのドメインです。
ドメイン名と商標権
ドメイン名が商標権を侵害する恐れがあるという点については下記リンクの記事を参考にしてください。
ドメイン名と商標権との抵触問題について – グローバルメディアオンライン株式会社 橘 弘一
まとめ
.comですでにドメインが取得されている場合の注意点などをまとめました。ドメインの特性をある程度理解し、そのうえで代替となるドメインを選択しましょう。.jpドメインは、日本国内のサイトを意味するので、海外への情報発信も検討している場合にはほかのドメインで代替することを推奨します。